2020年 炭焼き体験に来られた方々

【炭焼き体験】
三島小学校五年生10名が炭焼き体験に来ました。

三島地区は古くから炭焼きが行われていましたが、、江戸時代の宝暦に今の湯河原から土窯による炭焼きを伝えた常盤半兵衛の功績で一躍製炭率が向上し、川舟の発達とも相まって消費地江戸へ炭が大量に運ばれ地域経済を支えました。
そうした歴史から三島小学校では古くから校内に設置してある炭窯で子ども達は炭焼き体験をしていました。今年は施設の老朽化と諸事情から校内の炭窯では体験できず半兵衛窯へ来て体験したものです。
1月14日、15日で窯入れから止め窯まで体験し20日に無事窯出しをしました。同時に鑑賞炭づくりも体験しました。
四種類の炭木を焼く前に計量し、炭になってからも計り、炭木が炭になると概ね1/5の重さになること、容積が8割ほどになることも分かりました。
これにより土さえあれば山のどこでも炭窯を作ることが出来る半兵衛の教えた土窯での製炭技術がいかに製炭量を高めたかを知ることが出来ました。
子どもの頃に地域の伝統技術を体験することはとても大切なことですね。
【炭焼き体験】
東京の秋山さんご夫妻が炭焼き体験に来られました。
春の陽気が続く窯土手の河津桜は8分咲き、今年はヒヨドリの被害がなく綺麗に咲いています。
秋山さんご夫妻はアウトドア派、キャンプに400泊されたそうで、いつも使う炭がどのようにして作られるか知りたくて来られたそうです。
2/12〜13日で窯入れから焚き込み、ネラシ、止め窯と体験し、18日に窯出しに来られました。
黒く光沢のある炭を手にして感動されたようで、長物のままお持ち帰りされました。
この体験で炭への愛着がさらに増すことを願っています。
ありがとうございました。
【炭焼き体験】
3/5、東京の小澤さんが鑑賞炭づくり体験に来ました。

普段からとてもお忙しいスケジュールの中で、丁度仕事で近くに来たので念願だった体験に貴重な時間をすごされたようです。
お菓子のスチール缶2ケに、杉、ヒイラギ、竹、蘇鉄、伽羅、イヌマキ、栗、松ぼっくり、アメリカフウの実などを入れ焚き火で熱しました。
熱が強烈だったので15分もすると蓋の隙間から白い煙が大量に吹き出し、やがて煙に火が点くようになりました。1時間もすると煙は全くでないようになり、スチール缶の中の炭化は終わったようです。
はやる心を抑えてスチール缶の蓋を開けると入れた材料が見事に炭化していました。
生け花にも取り組んでいる小澤さんは、鑑賞炭を新たな材料にしたいと早くも構想が浮かんでいるようでした。
これからの展開に期待いたします。
【炭焼き体験】
3/9〜10、木更津の川田さん波田野さん親子5人が炭焼き体験に来ました。
お二人はパン焼きとそのお客様でいつも炭窯へ来ていますが、木がなぜ炭になるのか知りたかったとのことでした。
初日は先ず木の窯入れ作業。小学1年生と3年生の子ども達が大活躍。次に窯内を温め煙突に対流を起こさせるアブリ作業。煙突の煙が50度を超えると上昇する力が強くなり窯口の熱風がどんどん窯内へ入るようになりました。次は本格的な焚き込み作業。
作業の合間を見て、子ども達はお菓子のスチール缶で鑑賞炭づくりに挑戦しました。
松ぼっくりや木の枝葉等を炭にする前と炭になってからの重さを量り、それぞれの試料に含まれる炭の量を調べました。
初日の体験は16時に終わり、2日目は窯内の温度をさらに上げ炭を硬くするネラシ作業を3時間。煙突からの煙がなくなり、止め窯をして体験を終りました。
炭づくりは化学であること。
木を密封した中で徐々に温度を上げていくと木に含まれている物質が高温になるにしたがって徐々に揮発し、最後に炭(炭素とミネラル)か残ることを理解したようです。
16日が窯出し、どんな炭が出来るか楽しみですね。
【炭焼き体験】
3/16、炭焼き体験の川田さん波田野さんが窯出しに来ました。

はやる心で窯口を開けると炭が灰で真っ白?。
「あれっ燃えちゃったの」。
いえいえ、最後のネラシ作業の際、浅葱色の煙突の煙がなくなる頃を見計らって十分に作業をしたため、窯内へ酸素の供給が多くなり窯内が高温になるとともに灰が少々多くなったものです。
そのため炭はとてもしっかり硬く焼けていて、スボタはほとんどなく良い炭が出来ました。
自分で焼いた炭を手にして満足そうなお二人でした。
次への挑戦も視野にありそうでした。
【炭焼き体験】
木更津の川田さんが竹炭の炭焼きに挑戦しました。
川田さんは、隣接する加工所でパンを焼いたり、おばあちゃんの畑作業に来たりしているので、そうした仕事の合間に炭用の孟宗竹を割ったり束ねたり準備を進めました。
4/25から竹を割り始め、6/7には田んぼマイスターの田植えに来られた方々が竹割を手伝ってくれたりし準備を着々と進めました。窯入れをしたのが7/22。この日にはアブリから焚き込みをし、煙突の温度が82℃に安定したのが14時。口を小さくして次の日にネラシと止め窯をしました。
楽しみだった窯出しは7/31。出した竹炭は51kg、割った竹の乾燥時間もあったので竹炭に割れは少なく叩くと金属音がしてとても固く焼けていました。
川田さんは成果に満足、次はすべて一人で焼けるように頑張りたいと決意を新たにされたようです。