平成29年 炭焼き体験に来られた方々

【炭焼き実習】
2/15、秋田湯沢の安藤さんが本窯(レンタル窯)の窯出しに来られました。この窯は2月上旬に安藤さんが木づくりから焚き込み、止め窯まで自分で焼いた炭です。クヌギ丸炭が130kg、クヌギ割り炭が120kg、木酢液80gの成果を持ち帰りました。安藤さんは田沢湖湖畔で伝統の白炭炭焼きに取組んでいますが、今後木炭(黒炭)にも取り組みたいとのこと。頑張ってほしい。

【炭焼き体験】
3/6〜7、植畑の有莉さんと太陽くんが炭焼き体験に来ました。体験窯は小さいので炭を焼くだけでなくピザ窯にも使えます。何時かは花ハウスの燃料に炭を焼きイベントにビザを焼ける窯を作りたいとのこと、とても熱心に炭焼きに取組んでいました。
初日は小雨降るあいにくの天気でしたが、有莉さんのPTA友達がお子さんづれでやって来て窯前はとても賑やかになりました。夕方6時には窯の温度が安定し窯口を小さくして体験を終わりました。雨がやんで夕焼けがとてもきれいでした。
2日目はネラシ作業、作業の合間に木づくり体験。夕方には窯内は800℃を超え止め窯になりました。窯出しがとても楽しみな二日間であったようです。

【本窯で炭焼き】
6/7、秋田の安藤さん、今回は炭焼き体験上級コースに挑戦した。
木づくりは勿論、窯入れから窯出しまで一人で作業をした。
私は少しアドバイスをしたが、すべて自分の判断で焼き上げた。
窯が冷めるまでの数日間は、近くのクヌギ山の下刈りをするなど本格的で、炭への思い入れは確かなものだ。

【炭焼き体験】
7/20、横浜のAnnoさんが初級コースに挑戦した。健康野菜栽培に炭を活用できないかとの思いからという。炭木づくりから窯入れ、焚き込み窯出しまで汗を流し炭焼きの流れは体得されたとのこと。これからの人生に炭とのかかわりを持っていただければとてもうれしい。
【炭焼き体験】
7/31、湯沢の安藤さんが来窯された。秋田の豪雨災害をお見舞いするとともに様子をお伺いしたところ、幸いに湯沢は災害が少なかったとのこと。先ず安堵しました。

昨日から船橋の錦織さんが炭焼き体験に来ていて、安藤さんが田沢湖湖畔の炭窯で焼いた樫の白炭を持参したので、お話を一緒に聞かせていただきました。
焼いた樫は半兵衛炭焼塾の隣の集落でいただいたものを安藤さんが持ち帰り焼いたものです。やはり白炭だけに金属音がする素晴らしいものでした。
常盤半兵衛は最初この地へ白炭を教えたとの言い伝えがあるので、安藤さんは白炭製炭への取り組みをしてはと話されたが、現在の荒れた山林の状況では材料調達に難しいことなどを話し合いました。
【炭焼き体験】
8/29、船橋の錦織さんが体験窯の窯出しに来られました。

7月末に焼いたものですが、都合で今日の窯出しになったものです。
前回来られた時、竹炭を持ち帰り、湿気対策商品に取組んだようで、今回は3束ほど竹をクヌギと一緒に焼きました。
竹炭はきれいに焼けていました。
実家には竹がたくさんあるので将来は何とか商品化できないかと取り組んでいるとのこと。
ぜひ頑張ってください。
【炭焼き体験】
12/4、君津の船田さんが炭焼き体験に来た。倒木や不用木を薪にしてあったものを炭にしたいとのこと。

薪は数日前に2tダンプで5・6台窯駐車場へ運び込んであった。
早速初級コースに取り組んだ。
炭焼きは自分の性に合う仕事だと船田さんは話す。
二十歳前の若さだ、持続可能な燃料を次世代につないで欲しい。
ただ今回は長さが不ぞろいの原木だったので窯内へは横に寝せて積み上げ詰め込んだ。
はじめての焼き方なのでどんな結果になるか窯出しがとても楽しみだ。
初級コースから応用編に取り組むのも珍しい。
【炭焼き体験】
12/10、初級コースの炭焼き体験に挑戦している船田龍也さんがサポーターとしてお父さんとお父さんの友達で窯出しに来た。

今回は長さが不揃いの薪を横に並べて焼いたためどのような炭になるのかが見どころだった。
止め窯をして中4日過ぎていたので完全に火は消えているはずなのに、窯出し作業が進むにつれて小窯の方から炭に火が点いてきたのは驚いた。
ホースで水をかけながらの窯出しは初めてだった。
予想されたように窯底の横たわっていた炭は1〜2cmほどスボタになっていた。
炭はスダジイ・マテバシイ・タブ・サクラ・カキ等の雑木で伐採後1年近く経過していたので軽かった。
それでも初級コースの炭焼き体験は一通り体験した。
続いて大きな窯で中級コースに挑戦することにし、今まで入っていたクヌギ炭を出して、駐車場に運んであった薪を竪にし窯入れをした。
今、陽が一番短い時、夕方暗くなって窯入れが終わった。
明日はアブリ作業をする予定だ。
鼻から耳まで真黒になった顔を洗って今日の作業は終了した。
皆様、お疲れ様でした。
【炭焼き体験】
12/11、船田さんが中級コース炭焼き体験に挑戦している大きい窯は土窯です。

窯を作ってから14年が過ぎ、219窯目の炭焼きです。天井は粘土と砂を配合して作ったものですが、とても丈夫ですね。
今日は明日の焚き込み前のアブリ作業をしました。
午後から窯口で3時間半ほど薪を燃やしオキを作り、窯口を止めゆっくりと小窯へ熱を送りました。
明日の朝には小窯が温まり煙道の流体が活発化し、焚き込みの熱風を窯内へ導くという大切な作業でした。
燃料用の薪を割ったりベトを練り窯口を塞いだり大分手際が良くなりました。
【炭焼き体験】
船田さん中級コースの二日目。

朝8:30、一番にアブリの煙突温度を確認した。60℃だ。
アブリが効いていたので焚き込み口をあけると煙突の煙が元気に排出された。
船田さんは薪を作り焚き込み口でひたすら燃やし続けた。温度計をにらみながらの作業だった。
煙突の煙の温度は順調に上がり、14時には窯口を小さくして作業を終わった。
今日から三日ほど炭化は続く。
【炭焼き体験】
12/14、船田さん中級コースの二日目。船田さんが早朝から窯へやってきた。今日は止め窯だ。

窯の煙は浅葱色に変わり炭化が終りに近づいていた。
お昼近くには煙もほとんど見えなくなり12時に1回目のネラシをし、1時間ごとに口を広げながらのネラシ作業。4時には窯内も真っ赤になり止め窯とした。
窯口、排煙口とベトで入念に止めた。
クロは今夜も窯の傍らで寝るらしい。暖かいぞー。
【炭焼き体験】
12/19、船田さんが窯出しに来た。お手伝いはお父さん。

大きな窯は作業をしやすい。
炭木は倒木を薪にしたものを使ったので、どんな炭になるのか心配していたが、思った以上の良い炭に満足していたようだ。
成果は米の空袋36袋、200kg以上はあった。
船田さんは益々炭焼きの楽しみに手ごたえを感じたようだ。
【炭焼き体験】
12/27、船田さんが再度中級コースへ挑戦のため窯出し後、続いて窯入れし焚き込みをした。

大きい窯220窯目だ。
29日の夕方は煙の温度が155℃になりメーワカレ(燃え分かれ)になった。
いわゆるセルロースの炭化からリグニンの炭化に変わったのだ。
今夜も寒そうだ。クロは窯の横に陣取っている。暖かいもんね。昔山中の炭焼き人はクロみたいに窯で寝泊まりしたという。